小説家、脚本家として活躍する「原田ひ香」さん。
ご飯や本、お金を題材としたタイトルが多く、あたたかく、ほっこりした作品が人気です。
今回は、最新作からこれまでの作品を一覧でご紹介していきます。
ぜひ、選書の参考にしてみてください。
「原田ひ香」2023年発売｜単行本
喫茶おじさん｜小学館
発行日：2023/10/12
出版社：小学館
大手ゼネコンを早期退職し、現在無職の松尾純一郎。妻と大学二年生の娘・亜里とは現在は別居中だ。再就職のあてもなく、ふらりと入った喫茶店で、コーヒーとタマゴサンドを味わいながら、「喫茶店、それも純喫茶巡り」をしようと考える。仕事、老後、家族関係……。苦い過去と多くの問題を抱えながら、今日も純一郎は純喫茶を訪ねる。
図書館のお夜食｜ポプラ社
発行日：2023/06/21
出版社：ポプラ社
書店に古書店、図書館司書。仕事がうまくいかず、悩みを抱えた人たちは、ある人物からSNS上で連絡が来た。それは、東京の郊外にある「夜の図書館」で働かないかという誘いだった。開館時間が夕方７時～12時まで、亡くなった作家の蔵書が集められた、いわば本の博物館のような図書館。本×ご飯×仕事を味わう、心に染みる長編小説。
「原田ひ香」2023年発売｜文庫本
古本食堂｜ハルキ文庫
発行日：2023/09/15
出版社：ハルキ文庫
東京の神田神保町にある小さな古書店を継ぐことになった鷹島珊瑚と、親戚で国文科の大学院生・美希喜。
カレー、中華など神保町の美味しい食と思いやり溢れる人々、奥深い本の魅力が一杯詰まった幸福な物語。
まずはこれ食べて｜双葉社
発行日：2023/04/12
出版社：双葉社
大学時代の級友とベンチャー企業を始めた池内胡雪。多忙な中、食事もまともに摂らない生活を変えるべく、プロの家政婦を雇うことになった。やりきれない思いや葛藤を抱えながらもがく若者たちの姿と、現代社会の疲れを癒す、美味しい食事を描いた連作短編集。
口福レシピ｜小学館
発行日：2023/02/07
出版社：小学館
留季子の実家は、江戸時代から続く老舗の料理学校「品川料理学園」。実家は継がず、大学卒業後はSEとして企業に就職したが、作ることと食べることの好きが高じてSNSでレシピを発信する料理研究家として活動を始める。一方、昭和二年の品川料理教習所の台所では、女中奉公に来て半年のしずえがジンジャーポークと格闘していた。留希子としずえ、時代を越えた二人をつなぐ一皿の料理の隠し味をめぐる「食」の家族小説。
「原田ひ香」2023年発売｜アンソロジー
『ササミ』
発行日：2023/02/22
出版社：講談社
会員制読書倶楽部、Mephisto Readers Club（MRC）で配信（公開）されたショートショート集。
全26編の共通は、書き出しが「黒猫を飼い始めた。」から始まること。２行目からの、それぞれの作家による異なる展開に引き込まれる。
「原田ひ香」作品一覧
単行本
ビジネスホテルにひっそりと暮らす老人。極貧人生から抜けだす、節約・投資のノウハウを描いた1冊。
発行日：2022/10/19
出版社：光文社
「今より少し、お金がほしい」人達の、切実な想いと未来への希望を描いた1冊。
発行日：2022/07/27
出版社：新潮社
昭和から令和まで、実家から送られる小包の中身は変わらない？母親からの込められた想いとは。
発行日：2021/09/17
出版社：中央公論新社
「見守り屋」の犬森祥子。悩んで、迷う人間ドラマ×絶品グルメ小説の第3弾！
発行日：2021/06/10
出版社：祥伝社
あなたは誰に共感？略奪婚、離婚、不妊。対立する女たちの奇妙な友情物語。
発行日：2008/01/05
出版社：集英社
文庫本
貧困、ケア、孤独。背負わされる業と役割に、女たちはどう抗えるのか。迫真と驚愕のクライムノベル。
発行日：2022/12/13
出版社：光文社
気づけば76歳独身、貯金なし。将来の孤独に絶望し、解決策として「長く刑務所に入っていられる犯罪」を模索し始める。
発行日：2022/08/09
出版社：徳間書店
バツイチ、アラサー、犬森祥子の職業は〈見守り屋〉。今日も仕事終わりの極上の一杯を楽しむ！
発行日：2022/06/10
出版社：祥伝社
決めては間取り？家賃？事故物件？さまざまな問題を抱えた人たちの人間模様を紡いだ8つの物語。
『失踪.com 東京ロンダリング』改題
発行日：2022/05/20
出版社：集英社
マンションは人生で最大のお買い物。ところが住人を巻き込んだ改修騒ぎに。人生を賭けた切実エンタメ!
『おっぱいマンション改修争議』改題
発行日：2022/01/28
出版社：新潮文庫
人生の節目とピンチを乗り越えるために必要な、お金の貯めかたと使い道。生活に役立つ家族小説。
発行日：2021/08/20
出版社：中央公論新社
業態を転換することになった「三人屋」。味わい深い人間模様を描く大ヒット小説の続編！
発行日：2021/02/05
出版社：実業之日本社
職業は、夜から朝までの「見守り屋」。仕事を終えた昼どき、最高のランチと至福の一杯が心を癒す。
発行日：2020/10/15
出版社：祥伝社
喜びも哀しみも、いつも傍にはラジオがあった。実在する人気ラジオ番組に耳を傾ける人々の姿を描いた連作5篇。
発行日：2020/05/13
出版社：双葉社
世間から離れ、悩みを抱えた女性たちが共同生活を送る「グループホーム」が舞台。迷いや葛藤、衝突を描いた感動の長編小説。
『虫たちの家』改題
発行日：2019/01/10
出版社：光文社
夫との死別、再婚。妻、夫、元姑。奇妙な三角関係が織りなす極上の人間関係小説。
発行日：2018/11/22
出版社：KADOKAWA
凄腕の復讐屋・成海慶介の元には、今日も恨みを晴らしたい人々が訪れる。優雅な復讐劇を描いた痛快リベンジコメディ！
発行日：2018/07/11
出版社：双葉社
朝・昼・晩で業態が変わるお店は、三姉妹が営業する通称「三人屋」。心とお腹にじんわりしみる、人情×ごはんのエンタメ小説！
発行日：2018/02/06
出版社：実業之日本社
45歳、職なし、バツイチ、彼氏なし。将来に不安を抱えながらも、懸命に今を生きる女性に贈るハートフルストーリー。
発行日：2017/07/20
出版社：集英社
妻、母、娘。転機を迎えた3世代の女たちが家計簿に導かれて、新しい一歩を踏み出す。
発行日：2016/07/12
出版社：光文社
食堂で出会った人は、家族から次の家族へ、全国をさすらう女。彼女は一体何が目的なのか?痛快で爽快な女一代記。
発行日：2015/01/08
出版社：光文社
不倫の果てに刃傷沙汰を起こして謹慎中叔母と、就活に失敗してアルバイト中の私。一族の厄介者の2人が奮闘するデトックス小説。
発行日：2014/02/14
出版社：講談社
シェアハウスで暮らす2組の夫婦。穏やかな日々はある日突然、変化し始めていく。幸せのあり方を描いたヒューマンストーリー。
発行日：2013/03/15
出版社：講談社
アンソロジー
給料は安いし、貯金も少ない。今の時代だからこそ読みたい。七名の人気作家による「お金」にまつわる書き下ろし短篇アンソロジー。
『一生遊んで暮らせる方法』
発行日：2022/12/21
出版社：中央公論新社
今日も一日よく頑張った自分に、ごほうびの一杯を。今をときめく５名の作家が描く「お酒」にまつわる短編小説集。
『定食屋「雑」』
発行日：2021/08/05
出版社：双葉社
その一瞬の選択が、あなたの10年後を変える。「10年」をテーマに5人の人気作家が送る、泣けて震えて心躍る短編集。
『君が忘れたとしても』
発行日：2022/12/21
出版社：中央公論新社
それぞれの小説家が、自らの星座に導かれて紡ぎ出す「運命と宿命」の物語12篇。
『クラシックカー』
発行日：2013/05/15
出版社：講談社
立春、雨水、啓蟄など、一年は二十四節気。12名の作家たちが、移ろう季節のドラマを綴った珠玉のアンソロジー春夏篇。
『立春』
発行日：2012/12/05
出版社：ポプラ社
まとめ
この記事では、原田ひ香さんの最新刊とこれまでの作品をご紹介してきました。
家族、お金、ご飯、本。どの題材も原田さんらしい、あたたかく、ときにドキッとしてしまうようなストーリー展開。
ついつい読む手がとまらず、色んな作品を読みたくなってしまいます。
ぜひ、気になる1冊から手に取ってみてください。
